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【江尻良文の快説・怪説】前代未聞の“スーパーサブ”争奪戦に発展! ソフトバンク・福田秀平のFA宣言と王会長の“哲学” (1/2ページ)

 プロ13年目でようやく国内FA資格を取得したソフトバンク・福田秀平外野手(30)を巡り、前代未聞の争奪戦が展開されている。“スーパーサブ”の獲得に5球団以上が乗り出す事態は前例がない。

 ソフトバンク・工藤監督が直々に残留説得交渉をすれば、最大のライバル・リーグ連覇の西武は、元日本一監督の渡辺ゼネラルマネジャーが出馬。中日も与田監督が登場し、今後もヤクルト、ロッテが交渉を行う。

 多摩大付聖ヶ丘高出身で2006年の高校生ドラフト1位だが、13年目にして資格を取得しFA宣言。推定年俸3600万円。今季の成績は80試合出場、打率・259、9本塁打、26打点だが、足の速さ、守備力、勝負強い打撃をいずれも高く評価されている。

 西武が提示した条件は4年総額4億円といわれ、異色の苦労人はまさに売り手市場。この状況を一番喜んでいるのがソフトバンク・王貞治球団会長(79)だろう。

 「ポスティングシステムは、どう言いつくろっても、お金を目当てに球団が選手を売る行為であることに変わりはない」と批判すると同時に、FAに関しても独自の哲学を持っている。

 「FA制度は労組・選手会側が『移籍の自由と活性化』を訴え、導入したはずなのに、現実は違っている。争奪戦で選手の年俸をつり上げるための制度になってしまっている」と言い切る。

 福田の場合はスーパーサブからレギュラー獲得を期してのFA宣言で、王会長の言う、FA制度本来の趣旨に合致している。そして、王会長は監督時代からこういった哲学を貫いてきた。

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