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楽天・美馬、国内FA宣言で“争奪戦”勃発! ヤクルトに勝ち目ある? 資金力なら巨人か

 勝ち目はどこにある?

 ヤクルトは5日、楽天から国内FA宣言した美馬学投手(33)と都内で初交渉を行った。

 すでに複数球団の争奪戦となっているが、中大出身の美馬にとって、巨人は阿部慎之助2軍監督、亀井義行外野手、2年後輩の沢村拓一投手らがいて、フロントにも先輩が多い“中大閥”で溶け込みやすい。ロッテは井口資仁監督、清田育宏外野手と所属事務所が同じ。一方、ヤクルトが美馬の心を揺さぶるには、金銭的な条件を上げるくらいしかない。

 この日、3年総額4億円を提示(今季年俸は6500万円=金額はいずれも推定)。伊東昭光編成部長は「うちとしては精いっぱいの額を提示したつもり」と明かしたが、資金力抜群の巨人はさらに上をいくだろう。

 東京でのプレーを希望している美馬に、伊東部長は「うちに来てくれれば、神宮、東京ドーム、横浜と3球場に自宅から通える。どこへ行くのも便利」とアピールしたが、これは巨人も同じ。「ファミリー(球団)で、まるで何年もいるようにみんな接してくれるので、やりやすい環境になる」と移籍組が活躍しやすいチームであることを強調した。

 故障の多い美馬は、トレーナーやメディカル担当の態勢について質問したが、ヤクルト首脳陣内でも「うちはケガ人が多い上に、いつまでたっても戻ってこない」と嘆き節が聞こえ、“ヤ戦病院”状態は大きなマイナスポイントといえる。

 また、チーム、本拠地神宮球場の印象を聞かれた美馬は「神宮はみんなが思っている感じ。(狭く)投手に厳しい球場というイメージ」というのだから、いかんともしがたい。「自分と家族が生活する環境がいいのが一番。そんなに早く決められることではない。後悔のない決断をしたいので、できるだけしっかり考えて決めたい」と長期戦の構えだが、いまのところヤクルトの劣勢は明白だ。(塚沢健太郎)

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