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【水沼貴史 オヤジのためのサッカー塾】五輪代表DFの軸は板倉滉 ボランチとCBの“二刀流”こなす男

 板倉滉(22)=フローニンゲン=が、サッカー東京五輪代表のDFの軸となりそうです。成長著しく、森保一監督(51)の信頼を確実に得ています。その理由は、ボランチとセンターバック(CB)という2つのポジションを高いレベルでこなせるようになったところにあります。

 米大リーグの大谷翔平君とはちょっと意味が違い、「攻・守」の二刀流でなく、守備で2ポジションをこなします。

 本職はボランチですが、センターバック(CB)としてオランダリーグのフローニンゲンで開幕から全12試合に先発フル出場中。

 これはなかなかできるものではありません。フローニンゲンにとって非常に優秀な助っ人といえるでしょう。

 CBとボランチでは、プレーする風景がまるで違います。CBの後ろには基本的に誰もいないし、ボランチは味方のカバーが重要になります。

 そして、彼の特長は『フィード(feed)』の技術。これ、前線へパスを送るという意味です。守備を役割とする選手が前線へのパスもバシバシ送ってくれる、守備一辺倒でなく攻撃の起点にもなってくれるのですから、監督にとっては実にありがたい選手となるわけです。

 強豪マンチェスター・シティはこの点に着目して彼を完全移籍で獲得しました。就労ビザとの兼ね合いがあり、今はオランダリーグに貸し出されている身ですが、着実にキャリアアップしています。東京五輪代表は堂安(PSV)と久保(マジョルカ)だけではない、板倉もいるぞと。キリンチャレンジ杯・コロンビア戦(17日=広島)で、サッカー偏差値を大幅にアップさせた板倉がどんなプレーを見せてくれるのか、非常に楽しみです。(元J1横浜監督)

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