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巨人、戦力補強に選手枠の壁…次は「選手枠増」の声?

 巨人はFA宣言したロッテ・鈴木大地内野手(30)、楽天・美馬学投手(33)と交渉。戦力補強に乗り出しているが、選手枠が大きな壁として立ちふさがっている。

 支配下選手枠は最大70人で、今季の巨人は64人でキャンプイン。育成選手4人が昇格し、上原の引退、デラロサの加入で68人となった。

 あるパ・リーグ球団の編成担当はシーズン終盤に「FAやドラフトで選手を獲るために枠を空けないといけないけど、巨人はクビにするような選手もいないし、いったいどうするつもりなんだろう? 岩隈や中島をクビにするわけにはいかないだろうし」と出方を注目。そんな中、阿部がまさかの現役引退を表明し、戦力外の森福などで7人減らし、ドラフトで6人を指名した。

 さらにゲレーロと来季の契約を結ばないことが決まり、ビヤヌエバ、クック、ヤングマンもチームを去る見込み。9人もいた外国人のうち7人の退団で、枠を空けた。

 巨人の大塚淳弘球団副代表は8日、新外国人について「最低3人ですね」と、先発と抑え投手、左の長距離打者の獲得を目指していると明かしたが、予定どおりに進み、鈴木、美馬の獲得に成功すれば、今季終盤と同じ68人となる。また、FA宣言せず、来季は日本人扱いとなるヤクルト・バレンティン獲得に動く可能性もある。

 しかし、枠がある程度空いていないなければ、新外国人が戦力にならなかった場合などの来季中の緊急補強や、育成選手を昇格させる余裕がなくなってくる。

 原監督はFAの人的補償廃止を訴えたばかりだが、今年に限っては、獲ってもらわなければ、来季は選手枠ギリギリいっぱいで戦わなければいけなくなる。次は「支配下選手枠を増やせ」と声を上げてもおかしくない状況だ。(塚沢健太郎)