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横綱・鶴竜、しこを踏んだだけでケガとは… 陸奥親方「持病?そのへんは知らない」 大相撲九州場所・初日

 いくら横綱でも、これはない。初日の取り組みに名を連ねながら「休場します」では、「詐欺だ」「金返せ」といわれても仕方がない。

 九州場所初日。9月の秋場所、前頭2枚目で10勝し新小結になった朝乃山が鶴竜に挑戦する結びの一番はファンにとって大きな楽しみだった。

 ところが、鶴竜は「腰椎すべり症」で14日間程度の安静を要する、との診断書を出して休場してしまった。

 師匠の陸奥親方(元大関霧島)によると「朝、稽古場におりてシコを踏んでいて痛めたようだ。『取れそうか』と聞いたら、かなり痛がっていたので病院に行かせた。神経が当たっているようで、歩くと電気が走るみたい」という。

 まあ、けがは仕方ないにしても、しこを踏んだだけでケガとは、衰えたとしかいいようがない。鶴竜は平成26年春場所でも、左肩痛の悪化で初日に休場届を出している。これが昭和29年夏場所の吉葉山以来、横綱として61年ぶりとかで話題になった。つまり“再犯”というわけだ。

 前師匠の井筒親方(元関脇逆鉾)が先場所中に急逝。一門の陸奥部屋に転属したばかりで、師匠も把握できてない面があるのは致し方ない。

 「持病? オレはそのへんは知らないしね。膝も悪かったようだが、気にならないくらい順調だと思っていた。ずっと出稽古にいっていて、やる気はあるなと思っていたんだ」

 そんな陸奥親方の話しっぷりも、なんとなくよそよそしい感じがする。「鶴竜休場、不戦勝」の知らせを稽古場で聞いた朝乃山が「マジか」とびっくりしたのは、いうまでもない。「プロになって不戦勝は初めてで、どうしたらいいかわからない。(この一番に)気持ちをしっかり作ってきたのに…」

 先場所は5日目に鶴竜と対戦し、寄り切って金星を奪っているだけに、「今場所も」という気持ちは強かったろう。まさに肩すかしだった。

 審判部も既に決まっていた2日目の取組を急きょ組み直した。19本かかっていた懸賞金も、白鵬-北勝富士に11本、豪栄道-遠藤に2本、高安-大栄翔に1本それぞれかけ直し(取りやめ5本)となるなど人騒がせな初日休場だった。

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