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テコンドー協会パワハラ問題 金原会長“シロ判定”にジレンマ

 コワモテ会長の完勝といったところか。強化方針を巡り東京五輪代表候補選手との対立が続く全日本テコンドー協会で、外部有識者4人で構成される検証委員会(委員長・境田正樹弁護士)が9日、金原昇会長(65)に対し2度目のヒアリングを行った。

 検証委員4人対金原会長1人で行ったヒアリングは約2時間。同会長と反社会的勢力(反社)との関係についても精査され、境田委員長は「今のところ、法律違反やガバナンスコード違反、ハラスメントはない」と“シロ判定”を下した。

 ヒアリングのあとで取材に応じた金原会長は開口一番「私は反社じゃございません」と改めて明言。反社ならば銀行の取引や保険の契約もできないとした上で、ヒアリングでは自ら経営する会社の融資報告書、自身の所有するゴルフ会員権や保険の契約書など「資料を出して丁寧に説明した」という。

 境田委員長は今月中に結論を出す意向。その上でスポンサー企業を募り、体制を一新したいという。同委員長は日本サッカー協会・川淵三郎キャプテン(82)とBリーグを創立に携わった際も、2つあったリーグをひとつにまとめ30人以上いた協会理事をすべて入れ替えた。そしてソフトバンクと4年120億円という大型のトップパートナー契約を結んでいる。「(テコンドー)協会にお金がないのは事実」(境田委員長)というだけに、今回も協会再生はスポンサー集めにかかっている。もっとも、この騒動でダーティーなイメージがついたテコンドー協会を支援する企業が現れるのかどうか。

 それができなければ、これまで“自腹”で資金援助を続けてきた金原会長の体制が今後も続くことになる。協会は究極のジレンマを抱えた(夕刊フジ編集委員・久保武司)

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