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森保J 苦しみ4連勝 主力不在で層の薄さ浮き彫り

 日本のゴールはPK、FKのセットプレーから奪った2点だけだった。サッカーのW杯アジア2次予選F組でキルギスを破り、敵地で勝ち点3を手にした森保監督は「一歩前進したことは収穫」と言葉少なで、渋い表情を浮かべた。内容は伴わなかった。

 流れの中で相手ゴールへと迫る攻撃が少なかった。敵地のピッチはでこぼこで、芝の状態も悪く雑草交じりだった。持ち前の小気味いいパス回しには向かず、ロングパスが増えた。ワントップの永井はボールが収まらず前線で孤立した。右MFの伊東は「長所を出せなかった。もっとドリブルを仕掛けられた」と、異なる展開に持ち込めなかったことを悔いた。

 連係も悪かった。前半34分、右クロスに向かって、ゴール前でフリーだった原口の前に走り込んだ永井が頭で合わせて決定機を逃した。絶好の位置にいた原口は天を仰いだ。互いに単純な声かけすらできなかった。

 最前線でボールをキープできる大迫(ブレーメン)、右からドリブルで仕掛ける堂安(PSVアイントホーフェン)が不在。中島(ポルト)も先発を外れた中で、苦戦した。選手層の薄さが浮き彫りになった。

 4連勝。最終予選進出が見え始めている。吉田は「前の選手が悪いわけじゃない。アクセントをつけて攻撃しないと。細部をつめないと、上のレベルのチームには勝てない」と課題を見据えた。2次予選は残り4試合。プレー精度を磨き選手層を厚くする作業が続く。(五十嵐一)(産経新聞)