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「栄監督」にすがる女子レスリング界の現実…世代交代失敗し弱体化、東京五輪前に“最後の手段”

 パワハラ問題で昨年6月に至学館大レスリング部監督を解任された、栄和人氏(59)が早くも復権だ。同大が20日、監督に復帰させる方針を決定したと発表した。

 ワイドショーを賑わせた大騒動から、わずか1年余。再任の理由について、大学側は「総合的な判断」という文書を配布した。栄氏も大学を通じ「もはや人生は終わったと思っていた。再び監督になれるとは思っていませんでした」とコメントした。

 日本の女子レスリング界は、栄氏が去ってから一気に弱体化。昨年8月のアジア大会では全階級で初の金メダルなしに終わった。今年9月の世界選手権でも金はわずか1つ。現役を引退した吉田沙保里氏、5度目の五輪出場が絶望的になった伊調馨(ALSOK)からの“世代交代”に完全に失敗した。

 東京五輪開幕まで8カ月。一度は見限った栄氏の手腕にすがるという、最終手段に踏み切らざるを得なかったわけだ。

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