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【江尻良文の快説・怪説】“牛歩”のオーナー会議 8年連続黒字決算で緊張感なし…小委員会は全く機能せず

 27日に都内のホテルで行われた今年3回目のオーナー会議は、相変わらずの“牛歩”。1年交代のオーナー会議議長が来年、楽天・三木谷オーナーからDeNA・南場オーナーに交代することが決まっただけだ。

 斉藤コミッショナーと巨人・山口、阪神・藤原、楽天・三木谷、オリックス・宮内4オーナーによる小委員会が、野球拡大策を検討することに決まっていたのに全く機能していない。

 「4人と私、5人の小委員会もなかなか忙しく無理。私が回って話し合う」と斉藤コミッショナーは現状を明かす。この日もオーナーだけの意見交換会をやったというが、そんな状態では野球拡大の具体策など煮詰まるわけがない。

 まさに“牛歩”のオーナー会議。その裏には8年連続の日本野球機構(NPB)の黒字があり、危機感不足が見え隠れする。2010年度(10月から翌年9月まで)に赤字を出して以来、11年度から18年度まで8年連続で黒字決算が続いている。

 しかも18年度は「最近では高水準。通常3、4億の黒字だが、今回は6億円」(NPB関係者)だった。今年の日本シリーズはソフトバンクが巨人に無傷の4連勝。05年にバレンタインロッテが岡田阪神に4連勝して以来、14年ぶりの4試合決着で、大幅収入減が予想されたが、「大きな球場(ヤフオクドーム、東京ドーム)でやってもらったので、ダメージは大きくなかった」とNPBサイドは胸をなで下ろしている。これではオーナー会議に緊張感が生まれないのも無理はないか。(江尻良文)

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