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【福島良一 メジャーの旅】今が売り時!? ア・リーグが「筒香獲得に動く」ワケ

 今オフ、大リーグに挑戦する日本人はDeNA・筒香嘉智(28)、西武・秋山翔吾(31)両外野手、広島・菊池涼介内野手(29)、巨人・山口俊投手(32)の4人。その中で最も人気を集めそうなのが、筒香である。

 日本球界を代表する左のスラッガーは守備とケガが問題視され、指名打者制のア・リーグの球団が移籍先の候補として浮上。実は同リーグには、ある異変が起きている。

 ア・リーグといえば、1901年創設当初からタイ・カッブやベーブ・ルース、テッド・ウイリアムズら偉大な左打者を輩出。現代においてもケン・グリフィー・ジュニア、デビッド・オルティスらが活躍してきた。

 だが、最近は左打者が目立たない。両リーグのMVP受賞者を見れば一目瞭然だ。ナ・リーグでは左打者が2年連続で受賞したが、ア・リーグは2011年以降、1人も選出されていない。

 それどころか、過去3年の投票結果を見ると、17年に得票した野手20人のうち、左打者はホズマー(現パドレス)、グレゴリアス(ヤンキースFA)の2人だけ。昨年は18人中、グレゴリアス1人だった。今年は22人のうち、左打者が5人と増えはしたが、最高12位のデバース(レッドソックス)ら全員合計で64票。3度目の受賞となったトラウト(エンゼルス)の355票に比べれば、圧倒的に少ない数字だ。

 最大の理由は、近年ア・リーグで左投手が存在感を増していることにある。投打の相性でおのずと右打者が多くなり左打者が減少。伝統の左打者中心から、右打者中心の打線へと様変わりしたヤンキースが最たる例だ。

 こうした傾向により、近年ア・リーグでは左のスラッガーが不足している。たとえ譲渡金が発生しても獲得に動く球団は多いはずで、まさに筒香にとって今が売り時だ。(大リーグ評論家・福島良一)

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