記事詳細

ロシアが東京五輪から除外に! 「不正してでも栄誉」根深いドーピング問題、各競技の主要大会にも出場できず (1/2ページ)

 五輪イヤーを目前に衝撃が走った。世界反ドーピング機関(WADA)は9日、ロシアのドーピング不正に絡むデータ改ざん問題を巡ってスイスのローザンヌで臨時常任理事会を開き、ロシア選手団を東京五輪・パラリンピックやサッカーの2022年ワールドカップ(W杯)カタール大会、各競技の世界選手権など主要大会から4年間除外する厳罰処分を全会一致で決定した。潔白を証明した選手のみ個人資格での出場が認められるが、ロシアの組織的不正の根深さを改めて世界にさらした格好だ。

 問題の背景には、スポーツを国威発揚の場とみなす露政府や、不正をしてでも栄誉を追求する一部の選手やコーチの存在など、大国の旧態依然とした構造が横たわっているとみられている。

 WADAの処分について、露バイアスロン連盟のドラチョフ会長は9日、「決定は政治的なものだ」とWADAを非難。ロシアではWADAの決定は、欧米の反露キャンペーンの一環だとする見方が根強い。

 現時点でドーピング検査データ改ざんの理由や経緯は不明だが、ロシア反ドーピング機関(RUSADA)のガヌス所長は、改ざんはRUSADAの関与外で行われていたとし、「政府内にいる元選手らの権威を守るために治安当局が主導して実行したのではないか」と推察している。

 旧ソ連時代と変わらず、スポーツを国の威信を示す場だと位置付けてきた露政府の姿勢も、ロシアでドーピング問題がなくならない理由の1つとみられる。

関連ニュース