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【江尻良文の快説・怪説】ハードル高すぎ? 名球会生き残りへ…ついに「特例枠」新設

 10日(日本時間11日)のハワイ総会で、名球会がついに「特例枠」の新設を決定。入会資格のうち、打者の通算2000安打は問題なかったが、投手の200勝と250セーブはハードルが高すぎて、新規会員が増えない深刻な現状があった。

 結成から40年で会員は打者49人に対し、投手はわずか16人。完全分業制の時代に200勝は高嶺の花だ。古田敦也副理事長(54)の説明によると、投手の特設枠の候補には上原浩治、五十嵐亮太、大野豊、斉藤明夫氏らの名前が挙がっている。総会に諮り、全体の4分の3以上の賛成で会員資格を与えるという。

 王貞治顧問は「前回よりも進んだ。時代に合った形に変化していかなければいけない」と話した。

 王氏が400勝の故金田正一氏、ミスタープロ野球の長嶋茂雄氏とともに立ち上げた名球会。発足当時、長嶋氏は「球団ごとにOB会があるが、どうしても年功序列の縦の関係になってしまう。そうではなく、平等な横の関係。12球団を通じての新しい会を作りたかった」と熱く語っていた。

 その思惑通り、球界を代表する豪華な顔ぶれがそろう一大勢力となったが、近年は威信が低下。地盤沈下が進んでいた。

 もう一度、誰もが憧れるような名球会を再興するには、避けて通れなかった特例枠。古田副会長は「大谷君(エンゼルス)が1000本安打と100勝した場合、その価値はどうなるのか。僕の2000安打よりもすごいことだと思う」。将来の救世主として、二刀流メジャーリーガーを指名した。(江尻良文)

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