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東アジア制覇も…なでしこ、遠い五輪メダル 

 東アジアE-1選手権で17日、サッカー女子日本代表(世界ランク11位)は韓国代表(同20位)に1-0で辛勝。なんとか3戦全勝で、4大会ぶり3度目の優勝を勝ち取ったものの、東京五輪に向けた低い下馬評を覆すには至らなかった。

 勝って当たり前の相手のはずが、強いプレッシャーにパスが動かずボールも動かない。いざチャンスが来ても、ゴール前では技術がなくてシュートを外す。そのまま“ガス欠”となって足が止まり、一瞬の隙を突かれて失点する負けパターンにはまりかけていた。

 日本は引き分けでも優勝だったが、MF籾木結花(23)=日テレ=が「勝って優勝しなければ意味ない」と後半40分に強引にシュート。相手DFの手に当たってPKを勝ち取り、自ら蹴り込んで決勝点を奪った。籾木は「やりたいことができず、空回りをしていましたから…」とほっとした表情。高倉麻子監督(51)も「すっきり勝ちたかった。しかし、粘り強く勝てるチームになってきた」と胸をなで下ろした。

 なでしこジャパンにとって、今回が東京五輪にむけた最後の公式大会。東アジアで勝てなければ、自国開催といえども五輪での成績は推して知るべしだ。

 日本オリンピック委員会(JOC)は金メダルを「30個獲る」と強気。東京五輪組織委員会のある幹部も「ボールゲームで勝ってもらわないと盛り上がらない」と話す。ただ、ボールゲームで表彰台が確実視されているのは野球、ソフトボールというお家芸だけ。男子を含めてサッカーは「メダル候補」にすら入っていないのが現実だ。

 JOC副会長でもある日本サッカー協会の田嶋幸三会長(62)は「サッカーはメダルを(男女で)2つ獲る」と力を込めるが、この日の日韓戦の出来を見る限り夢のまた夢。それだけははっきりした。(夕刊フジ編集委員・久保武司)

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