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【江尻良文の快説・怪説】メジャーの「ワンポイントリリーフ禁止」に倣うか否か… 「プロ・アマ規則委員会」来年は波乱必至

 都内で18日行われた、プロ・アマ規則委員会は無風で終わった。だが球界には「メジャーリーグが新ルールを適用すると、1年後に日本も採用」という慣習があり、来年は波乱必至だ。

 というのも、来季からメジャーで「ワンポイントリリーフ禁止。最低でも打者3人に投げること」という新ルールが適用されるからだ。その背景には4年連続の観客動員減がある。今季は1試合平均2万8339人。この下げ止まらない厳しい現実を受け、大リーグ機構側は「時間短縮」を最優先に検討した。

 日本も対岸の火事どころではない。「王キラー」「松井キラー」などで知られる、伝説のワンポイント投手の後継者が絶滅してしまうからだ。

 巨人・王貞治には、左腕の大洋・平岡一郎がいた。“魔術師”と呼ばれた、三原監督が生みの親のワンポイント継投策。平岡対王の通算成績は50打数13安打で被打率・260、10奪三振、被本塁打0だ。「王キラー」の名は伊達ではない。

 「ポスト王」の期待通り巨人、ヤンキースの4番として活躍した松井秀喜にも「キラー」がいた。阪神の横手左腕、遠山奨志だ。“再生工場”の異名がある、阪神・野村監督が誕生させた。

 そんな日本球界のレジェンドたちを念頭に、関係者からは「メジャーリーグの新ルールの1年後採用は慣例だが、ワンポイントリリーフの禁止だけは認めないほうがいい」と早くも異論噴出。

 今からこの調子なのだから、来年のプロ・アマ規則委が思いやられる。(江尻良文)

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