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白鵬が“新説”を披露 「エルボーは横綱相撲」 

 横綱審議委員会の稽古総見が6日、両国国技館内で行われ、横綱白鵬(34)が委員の前で、独自の解釈を加えた「横綱相撲」を披露した。

 43回目の優勝を飾った昨年の九州場所で、唯一の黒星をつけられた新小結大栄翔(26)と対戦し12戦全勝。立ち合いで大栄翔のあごにエルボーを炸裂させる本場所さながらの厳しい攻めを見せ、「いろいろ試したかった。流れを意識してやった」と上機嫌だった。

 横審は九州場所後、白鵬の張り手や肘打ちに対し「ちょっとやりすぎではないか。横綱の振る舞いとして見苦しい。相撲協会としても指導してほしい。そういうことをしなくても勝ってほしい」と要望。ところが当人は昨年末の番付発表会見で「そんなの出たんですかね。全く知らなかったですね。はい」と相手にせず。年が明けても、さっそく横審委員の眼前で、直す気がサラサラないことを見せつけた格好だ。

 くしくも、総見が行われている同時刻、フジテレビ系「とくダネ!」では、白鵬が2日前に受けたインタビューを放送。そこで白鵬は「いろんな立ち合いがある。技があるっていうのは、逆に褒めてもらいたいけどね。今、自分がとっている相撲が、横綱相撲だと思う」と持論を展開した。

 横綱相撲とは、立ち合いで相手をしっかりと受け止めた上で、堂々と下す取り口とされてきた。この“新説”は、もはや完全に開き直っているといっていいだろう。

 横審の矢野弘典委員長(78)=産業雇用安定センター会長=は、白鵬のテレビでの発言に「そう言ってたんですか。へ~。禁じ手ではないことは確かですけど。協会は注意はしなかったんですかね」と怪訝な表情。当面は「初場所(12日初日=両国国技館)を見たいと思います」と取り口を見守る構えだ。

 NHK相撲解説の北の富士勝昭氏(元横綱)は「ワンマンショーを見せられた。もう決まりだな、今場所は。白鵬の優勝だ。若手の目に力がない」と予想。白鵬を見習い、大横綱の顔面にエルボーをたたき込むような元気な若手が出てきて、盛り上げてもらいたいものだ。(塚沢健太郎)

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