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【西本忠成 トラとら虎】阪神・大山よ、4番は奪い取れ

 阪神の大山悠輔内野手(25)が「4番三塁」定着を目指し、鳴尾浜で自主トレを続けている。昨年は開幕から4番に抜擢されたが105試合で頓挫。スタメン落ちの屈辱も味わった。「まだ本当のレギュラーではない」との自覚がハードな練習を後押しする。

 矢野監督は「和製4番」を理想とするが、今季は方針を変えた。「与えられた4番ではなく、奪い取れ」。熱い期待を大山にかけるものの、突き放してはい上がるのを待つ姿勢だ。

 4番候補は他に2人いる。メジャー92発の新助っ人ボーア(前エンゼルス)と、昨年打率・284をマークしたマルテ。矢野監督はボーアが一塁しかできないため、昨年一塁のマルテを三塁に回して大山と競わせるプランである。

 このコンバートも裏返せば大山を一本立ちさせるための秘策といえる。キャンプから危機感をあおり、勝ち抜いた先に真の4番の座があるとの思惑だろう。大山も「下手すると試合に出られない」と取り巻く状況は理解しており、2月8日の初練習試合から結果を出すと決めている。

 課題は勝負弱さの克服に尽きる。昨年は7回以降2点差以内の得点圏で打率・233(103打数24安打)、満塁時は打率・143(14打数2安打)。相手のペースにまんまとはまり、打たされた結果である。

 球団OBは「常に自分のタイミングで打てるかがカギ。相手の配球やクセなどを研究し、頭のバッティングをすればもっと打てる」と注文をつける。(スポーツライター・西本忠成)

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