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白鵬まさかの連敗、尾を引く“遠藤ショック” 鶴竜も敗れ、2横綱が同日に金星配給 大相撲初場所

 ■大相撲初場所3日目=14日、両国国技館

 前日に続き、土俵めがけて紫色のザブトンが乱れ飛んだ。結びの一番で白鵬が妙義龍の突き落としにパッタリと両手をついた。

 2日目は遠藤に完敗。一昨年初場所3、4日目以来の連続金星配給だ。花道のモニターでビデオをチェックすると、「足が流れたな。それをチェックした」と悔やんだ。

 張り差し、不評ふんぷんのかち上げはなぜか封印。立ち合いはごく普通だった。藤島審判副部長(元大関武双山)は「ぴょんと跳ねるような立ち合いで踏み込みがなかった。差せもせず、上手も取れず上体ばかり力が入っていたから、つっかい棒が外れたように落ちてしまった」と指摘した。

 前日は左四つから強引な上手投げを連発し、遠藤の切り返しに背中から落ちた。横綱になって初めての屈辱的な完敗は、やはり尾を引いていたようだ。「立ち合いの感触は?」との質問には答えず、「明日は明日にならんとね」と自らを鼓舞して引き揚げていった。

 もう1人の横綱、鶴竜も北勝富士に押し出され2敗目。下からうまくハネ上げて攻めたが、攻め切れなかった。相手にしてみれば、粘れば引いてくるのは分かっている。まんまと引いて、墓穴を掘ってしまった。

 場所前、風邪をひいて体調は万全ではなく、体重も5キロ減ったという。「とにかく軽いね。やせすぎだ。力が伝わらないから相手も残せる」と、まるで評論家のように振り返った鶴竜。「でも、相手も見えているし、感覚は悪くない。少しずつ戻せるようにしたい」と前向きな言葉も出た。

 2人横綱で、2人とも同じ日に金星を配給したのは、平成9年名古屋場所3日目。貴乃花が蒼樹山に、曙が貴闘力に敗れて以来だ。もし4日目からそろって休場となると、昭和28年初場所で3日目から休場した千代の山(のち再出場)、照国以来という珍事になる。

 「負けられないという横綱の重圧は計り知れないが、白鵬は先場所の優勝力士でもあり、まだまだ衰えたとかの話ではない」と藤島副部長。原点に戻って、何とか立て直してもらいたい。

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