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「厚底シューズ」禁止で五輪&箱根駅伝どうなる? 専門家「日本選手のメダルの可能性は増えるかもしれない」

 陸上の長距離界に激震だ。マラソンや駅伝で好記録連発の原動力となった米ナイキの「厚底シューズ」が世界陸連の新規則で禁止されることになると複数の英メディアが報じた。規則改正の時期は不明だが、東京五輪マラソンのメダル争いを左右する可能性もある。

 デーリー・テレグラフ紙(電子版)によると、世界陸連の専門家による委員会が検証し、シューズの底の厚さを制限する規則を設けることになったという。マラソン選手の間で圧倒的な使用率を誇るナイキの「ズームXヴェイパーフライネクスト%」が使用を禁じられると報じた。

 同モデルは軽量な炭素繊維のプレートをはじめ、最新技術が搭載されており、ナイキは「秘密兵器を内蔵」などと紹介している。

 販売価格3万円程度のヴェイパーフライは、マラソンの世界記録を持つエリウド・キプチョゲ、女子のブリジット・コスゲイ(ともにケニア)も使用しており、昨年10月にはキプチョゲが非公式ながら2時間を切るなど、好記録を連発。日本でも大迫傑(ナイキ)のほか、中村匠吾(富士通)ら東京五輪のマラソン代表内定者4人中3人が愛用している。

 年始の箱根駅伝では、出場した210人中177人が着用し、区間新記録が続出していた。大会記録を6分46秒更新して優勝した青山学院大は、アディダスからウエアなどのサポートを受けるが、競技中はヴェイパーフライを解禁した。

 スポーツライターの小林信也氏はヴェイパーフライについて「世界的な選手に多いつま先走りに対応したシューズで、使用禁止になったほうが日本選手のメダルの可能性は増えるかもしれない。マラソン会場となる札幌はスピードレースともいわれるが、耐久レースになる可能性がある。箱根駅伝ではほぼ全員が使っているので、使えなくなれば記録が落ちるだけだろう」と語った。

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