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炎鵬、初の大関戦で白星! 就活で内定出ていたら快挙なかった? 大相撲初場所

 ■大相撲初場所9日目=20日、両国国技館

 中に入られては面倒とばかり、豪栄道は立ち合い踏み込んで一気に勝負をつけにきた。一回、炎鵬がつっかけ、まともにくると踏んだのだろう。

 しかし、炎鵬は右に変わり豪栄道の左をたぐり横について押し出し。前日(8日目)は人気を二分する遠藤を破り、今度は大関初挑戦での白星。「大関の迫力や空気に圧倒されそうになったけど集中できた。信じられない。まだ体がふわふわしている」と前日同様、支度部屋では夢見心地のような表情で振り返った。

 「まともにいったら勝てないと、体が小さい分、相手の裏を読むすべにはたけているね」と藤島審判副部長(元大関武双山)も、連日の大健闘に感心したようだ。

 来春卒業の大学生にとっては、そろそろ就活で忙しくなる時期だ。幕内を沸かす炎鵬も金沢学院大時代の平成28(2016)年に就活に励んだという。

 金沢市内にある衣料用素材の染色加工の大手、小松精練(小松アテーレ)の面接を受けたときのこと。履歴書を見た採用担当者がびっくりした。

 「相撲の経歴がすごいな。相撲を続けた方がいいんじゃないか」

 世界相撲選手権で2、3年のとき軽量級2連覇など取ったタイトルは10個。これで担当者が驚かず「ぜひ、わが社に」と内定を出していたら、いまごろ炎鵬はスーツ姿で営業に飛び回っていたかもしれない。

 相撲を勧めた担当者も、まさか大関に勝つ力士になるとは想像もしなかったのではないか。

 5勝4敗と白星が先行し、10日目は貴景勝戦。「チャレンジャーとしてぶつかっていくだけ。一日一番、自分のできることをやるだけ」と気合を入れ直していた。

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