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【編集局から】400勝投手・金田正一さんの「豪快さ」を示す逸話

 昨年10月に86歳で亡くなり、21日にお別れの会が行われた、400勝投手の金田正一さん。豪快な人柄を語るエピソードには事欠きません。

 あるロッテOBが「もう40年以上前だから時効だよな」と思い出話をしてくれたことがあります。金田さんが監督就任1年目の1973年のこと。鹿児島・鴨池で春季キャンプ中、チーム宿舎に「ものすごいべっぴんさんが来たんだよ。そんなこと、めったにあるわけない。しかも泊まっていくというんだ」。

 時ならぬ美女の訪問に騒然となる選手たち。興味が抑えきれない若手の一部がその夜、今ならコンプライアンス的に“完全アウト”の一線を越えてしまいました。しかし、悪事はバレるもの。翌朝、監督に集合を掛けられた選手たちは、仰天することになります。

 「きのう、ウチの嫁が風呂に入ってるとき、悪さをしたやつらがいるな。名乗り出ろ!」と金田監督。謎の美女は差し入れを届けに来た夫人でした。

 「もう観念するしかない。こわごわ手を挙げたら、襟首をつかまれて…。『どえらいきれいやったやろ?』って笑われておしまい。みんなで胸をなで下ろしたものだよ」

 故人の豪快さと、現在よりも“おおらかさ”の意味合いが広かったことを示す逸話かもしれません。(運動部・片岡将)