記事詳細

豪栄道、大関“陥落”で非常事態! 来場所、大関は貴景勝のみに 大相撲初場所

 ■大相撲初場所12日目=23日、両国国技館

 「負け越したね。朝乃山に胸を合わされたら…。本人は必死だったけど」。正面審判長としてまな弟子豪栄道の負け越し、大関陥落を見届けた境川審判部長代行(元小結両国)は無念さを押し隠し話した。

 得意の右四つになったが、下手投げにいって上手をがっちり取られ、大きな朝乃山の引き付けにもがいたが、寄り切られた。かど番場所で4勝8敗と負け越しだ。

 「頭をつけないとダメ。力がないということです」と豪栄道は首を振った。

 33場所大関を守った豪栄道の陥落で、来場所の大関は貴景勝一人となる。昭和56年名古屋場所で一人大関だった千代の富士が優勝し横綱に昇進。次の秋場所は大関が1人もいない異例の番付となった。

 ここで奮起した関脇琴風が12勝3敗で初優勝して九州場所に大関に昇進。次の初場所との2場所が一人大関で、これ以来の一人大関の番付ということになる。

 昨年秋場所の貴景勝、九州場所の栃ノ心、今場所の高安と大関陥落が続いている。豪栄道で4場所連続だ。貴景勝のように関脇で10勝以上なら復帰できるが、栃ノ心は九州場所途中休場。高安も今場所9日目で6敗し復帰の芽を絶たれた。

 栃ノ心、高安、さらに琴奨菊、十両照ノ富士に豪栄道の陥落で、まさに「石を投げれば元大関に当たる」といったところだ。

 それだけではない、横綱も白鵬はともかく鶴竜は初場所で3場所連続休場と後がない。横綱、大関1人ずつという非常事態すらあり得る。

 豪栄道が来場所復帰できるかどうか。「いまは放心状態かもしれないが、しっかり下半身を鍛え直せば、まだまだ戦う力はある。今場所は最後まで、来場所(大阪)もご当所だし、もちろん取らせる。勝負をかけるならそっち(来場所)だ」と境川親方は“10勝復帰”へ力を込めた。

 部屋に戻って豪栄道にはこう声をかけるという。「このまま終わっていいのか」

関連ニュース