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【西本忠成 トラとら虎】阪神、助っ人失敗組に共通した“頑固さ” ボーア成功の条件は「素直・勤勉・謙虚」

 阪神が打線のキーマンと位置づける前エンゼルスのジャスティン・ボーア内野手(31)。近づく来日を前に、首脳陣が最も気にかけているのは日本野球への対応力だ。

 「もし、見下しているようだと失敗の恐れがあることを教えたい。最初は多彩な変化球と制球力のよさに戸惑うはず。それでもブンブン振り回すようでは多くを望めない」

 メジャー通算92発。マーリンズ時代の2017年には25本塁打を放った。193センチ、122キロの巨体から放つ打球は「飛ばし屋」の異名を取ったがプル打法にこだわるようだと落とし穴が待ち受ける。

 首脳陣がサンプルとしてあげるのは、三冠王バースや首位打者オマリー、マートンらの頭の柔らかさ。彼らに共通したのはプレースタイルの切り替えだった。バースは引っ張り専門から広角打法。オマリーは選球眼を磨き、低めの誘い球に乗らなかった。マートンは毎試合メモを続け、配球の読みを生かした。

 「逆にディアー、ブロワーズ、ロサリオら失敗組に共通したのは頑固さ。聞く耳を持たなかった。打席での工夫もなく、同じ失敗の繰り返し。プライドも邪魔したようで、ボーアはそんな性格でないことが成功の第一条件」と球団OBも注目する。

 17年オフにはマーリンズ時代の同僚イチローを慕い、来日して神戸で一緒に自主トレを行った。大打者の練習に興味を持ち行動に移したあたり、取りあえず野球に向き合う姿勢のよさは伺える。(スポーツライター・西本忠成)

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