記事詳細

鹿島アントラーズ、ACL敗退“真の敗因”は…JFAとJリーグの軋轢か?

 サッカーのアジアチャンピオンズリーグ(ACL)で28日、2018年王者の鹿島がメルボルンV(豪州)とのプレーオフに0-1で敗れた。ザーゴ監督(50)新体制の今季初戦で、チーム目標の4冠はいきなり頓挫した。

 昨季最終戦と同じ月に迎えた今季初戦は、負けたら終わりの一発勝負。60%以上のボール支配率をモノにできず、後半9分に失点すると、ホームで1度もゴールを揺らせず敗れ去った。Jリーグ勢のACLプレーオフ敗退は史上初の屈辱だ。

 J1柏でもプレー経験があるブラジル人の新監督は、「鹿島に今、必要なのは彼しかいない」とジーコ・テクニカルディレクターの肝いりで就任。「この試合は内容ではなく勝つことだけ」と初陣に挑んだが、やはり準備期間がなさすぎだ。

 試合後にMF土居は「言い訳にしたくない」と強がったが、天皇杯を元日の決勝戦まで戦ったため、たった6日間のオフを挟んで全体練習は12日間だけ。しかも首脳陣が替わっただけでなく、オフの間に12人を放出して11人が新加入。先発にも新戦力が6人もおり、シーズン途中のメルボルンとはコンビネーションに歴然の差があった。

 何かと指摘される日本サッカー界の過密日程だが、世界と比べて大差はない。ただ、観客動員が見込める夏休みをオフにしたくないJリーグは春開幕を貫き、欧州リーグと同じ秋開幕を提唱する日本サッカー協会とは、長きにわたる対立がある。両者の軋轢こそ、今夜の鹿島の真の敗因だ。

 なおこの日、FC東京はセレス・ネグロス(フィリピン)をホームに迎え2-0で一蹴。プレーオフを突破した。横浜、神戸とあわせ日本勢は3クラブでACLに挑む。(夕刊フジ編集委員・久保武司)

関連ニュース