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稀勢の里は相撲教習所だったのに… 元豪栄道、“大横綱級”大広間で引退会見

 年寄武隈を襲名した元大関豪栄道(33)が29日、両国国技館内の大広間で引退会見を行った。

 9度目のカド番だった初場所で12日目(23日)に負け越し、33場所守った大関から陥落することが決定。春場所(3月8日初日=エディオンアリーナ大阪)で10勝すれば大関に復帰できるが、豪栄道は「数年前から大関から落ちたら辞めようと心に決めてやっていた。落ちることが決まって、来場所相撲を取る気力がなくなった」と28日に引退届を提出した。

 大関から陥落しても土俵に上がり続ける力士の方が多いが「そこで続けることによって、自分に甘えが出る。自分で決めたことをやり遂げられないのかと。それが大きな理由だった」と決断。

 次は地元大阪の春場所だが「楽しみに待っていてくれている大阪の人たちには申し訳ないが、気力のない相撲をみなさまの前で取るわけにはいかない」と信念を貫いた。

 東京場所で引退した力士の会見場所は、大関経験者でも貴ノ浪、千代大海、把瑠都は国技館内の記者クラブ、栃東は玉ノ井部屋だった。

 大広間での会見となるとステータスが求められ、北の湖、千代の富士、貴乃花、朝青龍ら大横綱ばかり。近年の場所中は、ちゃんこ会場となっているため、昨年初場所中に引退した稀勢の里は相撲教習所。曙は国技館内のエントランスと、大広間を使用できない横綱もいたが、豪栄道は大横綱級の引退会見となった。(塚沢健太郎)

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