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【編集局から】これまで「中止」になった夏季五輪、理由はすべて…

 東京五輪がたたられているとしか思えません。マラソンコースの札幌移転がひと段落ついたと思ったら、今度は中国・武漢で発症した新型コロナウイルス問題です。案の定、30日には「国際オリンピック委員会(IOC)などが東京五輪中止を検討」という怪情報が拡散しました。

 結論からいえば、中止はまずありえません。決めるのは日本政府ですが、組織委員会では東京五輪で6300億円の収入を昨年末に計上しています。中止もしくは返上となれば、集めた4000億円以上のスポンサー料も返金。とんでもない赤字だけが残ります。

 中止になった過去3度の夏季五輪(1916年ベルリン、40年東京、44年ロンドン)は、すべて戦争が原因。東京五輪は64年より前の40年に決まっていましたが、日中戦争の影響などを考え、日本政府が2年前の38年に返上を決定しています。

 ただ、新型肺炎の事態がこれ以上悪化すれば、世界から多くの観客が集まる五輪で、「無観客試合」の可能性があります。今度は900億円のチケット売り上げが水の泡に。連日「桜問題」に固執する先生方はそこまで頭にはないと思いますが…。(運動部・久保武司)