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【江尻良文の快説・怪説】4年連続日本一へ…ソフトバンク、王会長・工藤監督・城島アドバイザー“トロイカ体制”の深謀遠慮 (2/3ページ)

 こんな調子だから、トロイカ体制から不協和音は奏でられない。現監督対次期監督候補の構図は本来なら二頭政治の危険もはらむが、ナインが「王球団会長あってのホークス」と異口同音のカリスマの存在がある。その王球団会長が「城島入団は必ずプラスになる」と太鼓判を押しているのだから、誰からも異論、反論は出てこないのだ。

 城島アドバイザーのプラス効果は、長期政権となった工藤監督に不信感をくすぶらせるコーチ陣、ナインとの遠慮のないスキンシップだろう。ここに「球団会長付」という肩書の意味がある。コーチなどで入閣させても、工藤監督の部下という立場では、こうした立ち回りは許されない。

 現役時代から歯に衣着せぬ、本音丸出しが城島流だ。「捕手というと野村さん、森さんのイメージが強すぎで少年野球で人気のない、なり手がいないポジションで困っている。だから僕が違ったイメージの捕手を作ろうとしているんです」。こう明言して、生涯一捕手の野村克也氏を激怒させたこともある。さらに、アテネ五輪の長嶋ジャパン入りの際には「チームで王監督、日本代表では長嶋監督。同時にONを監督にしたのは僕だけでしょう」と胸を張った。

 誰に対しても裏表がなく、底抜けに明るい城島アドバイザーの加入によるトロイカ体制の確立。コーチ陣、ナインは大歓迎だろう。

 昨季は西武に最大8・5差をつけながら大逆転でリーグ連覇を許した。16年にも2位日本ハムに最大11・5差もありながら、奇跡的な逆転優勝をされている。「ゲーム差を考えればジタバタすることはないのに、監督はあわてて不要な投手リレーをするなど自ら墓穴を掘っている」。チーム内でも、こんな深刻な不信感を持たれているのだ。

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