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【神谷光男 スポーツ随想】SARSは終息まで半年…新型肺炎で混乱必至の「東京五輪」 (1/2ページ)

 「東京五輪中止か」とのニセ情報がネットで流れ、新型コロナウイルスによる肺炎はスポーツ界にも襲いかかってきた。

 ボクシング、女子のサッカーやバスケットボールなど、中国国内で予定されていた五輪アジア予選は開催地変更。アジア室内陸上も中止となった。

 中でも2月15、16日に北京市北西部の延慶で開催予定だったアルペンスキーのW杯は、2022年北京冬季五輪のテスト大会と位置付けられていた。国際スキー連盟(FIS)による中止決定には、組織委員会など関係者のショックが大きかったのではないか。

 北京五輪そのものは2年後の2月4日開幕で、いくらなんでも新型肺炎は終息しているだろう。しかし、03年に世界を震撼させたSARSに続く不気味な感染症の記憶は、そう簡単には消えない。「中国は怖くて行けない」と世界からの観客は激減が予想される。

 新型肺炎は海のない武漢の海鮮市場で、堂々と売られていた野生動物が原因では、といわれている。SARS騒動で、こうした売買は表向き禁止されたはずだが、「4本足は机以外、何でも食べる」とほどのお国柄だけに、何千年と続く食習慣を簡単には変えられないらしい。新型肺炎は封じ込めても、元から絶たない限りまた2年後、新たに動物由来の感染症が発生しないとも限らない。

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