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【神谷光男 スポーツ随想】羽生結弦、主要国際大会“全制覇”で存在感も…“プーさんシャワー”の片づけをファンはどう見た? (1/2ページ)

 「なんだろう。スタンドのあの白い点線は?」。フィギュアスケートの四大陸選手権(ソウル)をテレビで見ていてふと思った。羽生結弦が8日のフリーも1位の187・60点をマークし、合計299・42点で初優勝。男子で初めてジュニア、シニアの主要国際大会全制覇を達成した。

 111・82点の世界最高点をマークした7日の男子ショートプログラム(SP)。演技中、照明を暗くしたスタンドは、横一列ごとに白く点線のようなものでつながれている。

 よく見たら、観客がみんなマスクをしていたのだ。世界的に猛威をふるう新型コロナウイルス。世界で3万2000人に超す感染者がおり、韓国にも24人(8日現在)いるという。羽生目当てに日本から駆けつけた観客もマスク着用は当然のことだろう。

 観客や報道陣に中国・湖北省への最近の渡航歴などについて回答するチェックシートを記入させたほか、マスク着用を義務づけたそうだが、何千人もの人たちが見える範囲内で全員、マスクをつけて観戦している光景を目にしたのは初めてで、何とも異様でもあった。

 そんな中、トレードマークにもなっている高性能のオーダーメードマスクを付けて会場入りした羽生も4回転サルコー、4回転-3回転の連続トーループ、さらにトリプルアクセルと完璧にこなした。

 昨年はグランプリ・ファイナルでネイサン・チェン(米国)に敗れ、年末の全日本選手権でも宇野昌磨に敗れて2位に終わった。“絶対王者”にもいよいよ陰りか、ともささやかれたものだが、したたかな存在感をみせつけた。

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