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全日本柔道連盟、わいせつ行為で指導者2人を永久追放 識者「隠蔽体質残り、本質的な解決にならない」

 東京五輪直前の不祥事だ。全日本柔道連盟(全柔連)は12日、東京都文京区の講道館で臨時理事会を開き、教え子の未成年選手に対するわいせつ行為で男性指導者2人を除名に相当する全柔連会員登録の永久停止処分にすると決めた。処分は今回で4例目となる。

 このうち1件は、指導者が強制わいせつ容疑で逮捕され、刑事事件として公判中。指導者2人はともに行為を認めているというが、被害者の要望を理由に氏名など詳細は公表しなかった。理事会では懲戒処分公表基準を承認し、未成年が関わる事案は公表しないことなども定められた。

 スポーツライターの小林信也氏は「被害者のプライバシーを理由に詳細を明かさないことでメディアも扱いにくくなり、いち早い沈静化につながるのは事実だ。ただ今回で4例目で、隠蔽体質という結果だけが残り、何も本質的な解決には至っていない」と指摘した。

 柔道界からの除名処分は、2013年に、教え子への準強姦罪で実刑判決を受けた五輪2大会連続金メダルの内柴正人氏(41)と、同年に女性に対するわいせつ行為を認めた全柔連元理事の例がある。