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【神谷光男 スポーツ随想】新型コロナで「大相撲・春場所」中止危機!? 狭い密閉空間に連日8000人…お年寄り多くリスク高 (1/2ページ)

 新型コロナウイルスは武漢帰りだ、クルーズ船だ、などといっている場合ではなくなった。スポーツイベントの中止、延期も次々伝わってくる。

 今夏の東京五輪も開催が懸念されるが、来日中の国際オリンピック委員会(IОC)のコーツ調整委員長は「この国の公衆衛生を信頼している」と述べ、予定通りの開催を強調した。

 感染拡大の場合、莫大な放映権料を払う米テレビ局の手前中止にはできないものの、“無観客試合”との見方も広まっている。しかし、組織委員会の森喜朗会長は「まったく考えていない」と否定している。

 東京五輪は5カ月先でまだまだ猶予があるが、「いまの時期、人が多く集まるイベントはできることなら中止に踏み切るべき」という専門家の警告も聞かれた。

 約3万8000人が走る、3月1日の東京マラソンでは、希望者へのマスク配布や消毒液設置のほか、これまで切って置いていた補給食のバナナは丸ごと供するなどの対策を講じるという。

 マラソンは屋外で感染のリスクは低いが、心配なのは3月8日に初日を迎える大相撲春場所(大阪・エディオンアリーナ)だろう。

 難波の繁華街も近い会場は、両国国技館や他の地方場所に比べて狭く、窓や出入り口が少ないためクルーズ船のように密閉性が強い。既に前売りは完売しており、そこへ連日約8000人、15日間で約12万人もの人が集まるのだ。

 「会場は特殊な構造で土俵は2階にある。相撲の観客は免疫力の低下したお年寄りも多く、2階に行くにはどうしても手すりに触ることで感染のリスクがある。マス席では隣との間隔も狭く、飛沫感染も考えなくてはならない」と危惧する関係者もいる。

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