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「現役ドラフト」NPB案に巨人・原監督は断固NO 「今のままでは賛同できない」 選手側も反発「要らない選手の押し付け合いになるだけ」 (1/3ページ)

 出場機会に恵まれない選手の移籍活性化を目的として、日本プロ野球選手会が今季からの実施を強く要望している新制度「ブレークスルードラフト」。いわゆる現役ドラフトについて、巨人・原辰徳監督(61)が「私としてはNO」と反対の姿勢を鮮明にした。1月に日本野球機構(NPB)から選手会側に提示された案は、当初の趣旨が骨抜きとなってしまい、肝心の選手側からも「要らない選手の押し付け合いになるだけ」と反発の声が上がっている。(笹森倫)

 米大リーグの協約第5条に記されていることから「ルール5ドラフト」と呼ばれる制度をモデルとした、日本版の現役ドラフトの導入は最終局面に入りつつある。13日に那覇市内で開かれた12球団代表者会議では、具体的な制度の内容までは結論が出なかったが、今夏の実施を目標に開幕まで協議を続ける方針だ。

 NPBが1月に提示した案は〔1〕東京五輪によるシーズン中断期間の7月20日前後の実施〔2〕各球団の支配下選手8人の名簿を提出〔3〕各球団は最低1選手を指名。指名されなかった選手名は非公開-といった内容だ。

 だが原監督は現場を預かるトップとして、代表者会議後に「今のままの中身では到底、賛同できない」と明言。本人の口から個別具体的な問題点を言及することは避けたが、球団フロント関係者らの話を総合すると、次のような懸念を抱いているとみられる。

 まず〔1〕の実施時期だが、シーズンの佳境に入ってサインプレーを変更する必要がある。すでに優勝争いやクライマックスシリーズ進出をあきらめた球団ならまだしも、秋以降の勝負所で同一リーグの全球団にわざわざ“スパイ”を送り込む羽目になりかねないのだ。

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