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【藪恵壹 藪から棒球】野村克也さんとの思い出…私の場合は「称賛」と「非難」でした 練習態度で叱られたことも (1/2ページ)

 現役時代に阪神で指導を受けた、野村克也さんが亡くなられました。

 野村さんが阪神に来られたのは、私が3年連続2ケタ勝利を挙げたプロ5年目のオフのこと。チームは6年連続Bクラスで、暗黒時代の真っただ中でした。何度も辛酸をなめさせられたヤクルトの敵将が、「何か変えてくれるかも」と期待をしたものです。

 鮮明に覚えているのが、ある開幕直前のミーティング。それまでも自分なりに考察しながらプレーしていましたが、「打席を知り、試合全体を支配せよ」という言葉は響きました。例えば配球なら初球は7種類あるとか、作戦など「考えられることをすべて網羅する」大事さを教わりました。

 また、投手として常日頃、言われ続けたのは「どの打者が来ても抑えられる配球を考えろ。球種、コース、スピードを工夫せよ」ということ。自信を持って投げられたら、そう簡単には打たれないと伝えたかったのだろうと思います。

 選手のレベルに合わせて「無視」「称賛」「非難」を使い分け育成することも有名ですが、私の場合は後の2つでした。

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