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【神谷光男 スポーツ随想】デザイン変更、札幌移転…“呪われた東京五輪”に最後の難敵 (1/2ページ)

 先日、気象庁が発表した長期予報によると、この夏は太平洋高気圧の本州付近への張り出しが強まり、全国的に気温が高いとか。東京五輪には「熱中症対策を十分とっていただきたい」と注意を呼びかけた。

 冬場、すっかり忘れかけていた“猛暑五輪”がまたまた思いやられる。それどころかこの1~2週間、五輪の開催そのものが危ぶまれるようなニュースばかりが外国から飛び込んでいる。

 国際オリンピック委員会(IОC)の最古参委員で元副会長、ディック・パウンド氏が開催の判断期限が開会式の2カ月前の5月と発言。世界反ドーピング機関(WADA)の委員長や、2002年ソルトレークシティー五輪の不正招致問題で調査部会長を務め、うるさ型として知られているだけに、その踏み込んだ発言は影響力がある

 東京五輪の準備状況を監督するIОC調整委員会のジョン・コーツ委員長もパウンド氏に同調する考えを示した。

 バッハ会長は「推測や仮定の話には答えない」と明言はしなかったが、東京都や組織委員会がいくら「大丈夫」といっても選手の健康を守るのがIОC。「五輪憲章」第1章の「IОCの使命と役割」には「選手の医療と健康に関する対策を促し支援する」との一項があり、これを持ち出されると弱い。「日本がいうなら」とIОCが了解しても「派遣は見合わせる」と各国NОC(国内オリンピック委員会)からボイコットの連鎖反応が起きかねない。

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