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巨人・菅野智之“メジャー挑戦”に暗い影…幹部プレゼン急きょ中止に 新型コロナ余波

 新型コロナウイルスの猛威は、メジャー挑戦を夢見る日本のエースにも暗い影を落とし始めた。

 巨人・菅野智之投手(30)は4日、オリックス戦(6日=京セラドーム)の先発に向け、川崎市・ジャイアンツ球場でブルペン入り。捕手に入ったドラフト5位新人の山瀬(星稜高)をリラックスさせるように、笑顔を交えて38球を投じた。投球後に言葉を交わす場面もあったが、「あいさつして、『ありがとう』って伝えたぐらいですよ」と話して引き揚げた。

 この練習を食い入るように見つめていたのが、メジャーのスカウトだ。「昨年からフォームを変更して、1球1球の質が上がっている。実績があっても変わる勇気を持てることに敬意を表したい」と目を細めた。今オフにポスティング申請する可能性に備え、実戦だけでなく普段の練習からチェックを続けている。

 ただ、複数の強豪球団による争奪戦も予想される明るい未来に、ここ数日でにわかに暗雲が垂れ込めてきた。前出スカウトは「3月のスプリングトレーニング中に向こうでプレゼンする予定だったが、急きょキャンセルになった。きのう(日本時間3日)、世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長が日本を『情勢を最も懸念している』4か国に含めたことで、球団から(自分の渡米に)ストップが掛かった」と表情を曇らせる。

 メジャーのスカウトは毎年3月の段階で、その年の目玉となる獲得候補のプレゼンを球団幹部の前で行うことが通例。その内容次第で、幹部スカウトが視察する優先順位が決まっていくという。

 「これで春先の視察は絶望的でしょう。菅野はケガ明けの“要経過観察”扱い。万全の体調で投げられているところを見せたかったんですが…」と唇を噛む。世界を蝕む病が落とす影は、大きさと暗さを増す一途だ。(片岡将)

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