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「延期は1カ月が限度」プロ野球界から悲痛な叫び 収入は1試合で最大2億円ほど (1/2ページ)

 予定通り20日開幕を切望してきたプロ野球が、断腸の思いで延期を決断。新型コロナウイルスの猛威に終息の気配が見えず、いつ開幕できるのか見通しはまるで立たないが、球界からは「延期は1カ月が限度」と悲痛な叫びが聞こえてくる。

 9日に都内で開かれた第2回「新型コロナウイルス対策連絡会議」で、感染症学の専門家チームから20日開幕は「延期が望ましい」と助言されたことを受け、同午後の臨時の12球団代表者会議で延期が正式決定。日本野球機構(NPB)の斉藤惇コミッショナー(80)は「オープン戦を先般、無観客としたところでしたが、今回はそれ以上に大変に苦しい判断だった」と声を絞った。

 NPB側の「早々に無観客開催を決めて少なくない犠牲を払ったのだから、せめて開幕は予定通りに」という世論を意識した目算は、いっこうに終息しないコロナ禍の前でもろくも崩れた形だ。

 専門家チームからは無観客での開催も提言されたが、斉藤コミッショナーは「お客さまを入れて(日程通り)143試合行うことを最優先したい」と否定的。放映権料頼みだった前世紀までならば、NHKの放送権料をあてに今場所を日程通り開催した大相撲のように無観客という選択肢もあり得たが、今やどこの球団も球場での興行収入に軸足を置いている。

 斉藤コミッショナーは「あくまで希望」と断りつつも、「遅くとも4月中には開催できることを目指している」と明言。このデッドラインには、ある球団の幹部も「収入は飲食関係を含めて、1試合最大2億円ほど。これがいつまで入ってこないか、ということ。1カ月以上となれば当然、首が回らなくなる球団も出てくる」と理解を示す。

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