記事詳細

【江尻良文の快説・怪説】球史に残る「本拠地以外で日本シリーズ」 ヤクルト・大杉が後楽園に打ち上げた“伝説弾” (1/2ページ)

 12日のプロ野球12球団代表者会議では、開幕延期に伴う日程変更で本拠地球場が使えなくても、別の球場で日本シリーズを行うことが確認された。本拠地以外で開催の日本シリーズでは、球史に残るドラマが演じられている。再現なるか。

 当初の20日開幕が延期され、新たな開幕日は早くて4月10日、遅くとも24日が想定されている。今回、「本拠地以外の球場でも日本シリーズをやる」と確認されたのは、24日開幕の場合だと日本シリーズが11月末になるからだ。本拠地球場によっては寒さ対策、すでに他のイベントが入っているなどの問題がある。

 広岡監督率いるヤクルトが初の日本一に輝いた阪急との1978年の日本シリーズも、ヤクルトの本拠地・神宮球場が大学野球優先で使えず。巨人の本拠地・後楽園球場を借りて、後楽園→西宮→後楽園で行われた。

 その最終第7戦、ヤクルト・大杉の左翼ポール際へのホームラン判定に対し、阪急・上田監督が激怒。延々1時間19分の球史に残る猛抗議を繰り広げた。ネット裏まで聞こえた、「君は私の言うことが聞けないのか」という金子コミッショナーの叫ぶような声が今でも生々しく蘇る。

 それでも「ファウルだ」と放棄試合も辞さず、強硬に一歩も引かない上田監督。後に「コミッショナーに対し、非礼な態度をとる以上、辞任は覚悟の上だった」と告白した通り、実際にシーズン後に辞任している。

関連ニュース