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大相撲、無観客でも暖房なし…土俵は底冷え 親方衆から悲鳴「寒い、寒い」

 ■大相撲春場所8日目(15日)=エディオンアリーナ大阪

 春場所8日目、西前頭15枚目の千代丸(28)=九重=が発熱のため休場した。今場所は力士ら協会員に新型コロナウイルスの感染者が出た場合、即座に中止する方針が決まっている。

 これまで序二段、序の口に1人ずついたものの、十両以上の発熱による休場者は初めて。千代丸は7日目に5勝目を挙げ好調だっただけに、痛い休場となった。

 鏡山危機管理部長(元関脇多賀竜)によると、14日夕に38・6度の熱があり、15日朝には39・7度まで上がったという。鏡山部長は師匠の九重親方(元大関千代大海)に対し、千代丸を病院で受診させ、部屋宿舎から隔離するよう指示した。

 今場所は37・5度以上の発熱が2日続くと原則的に休場させる。朝の検温が基準で、千代丸について相撲協会は該当しないとしている。

 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、今場所は無観客で強行され、異様なムードとなっているが、土俵のある館内は底冷えしている。

 理由は暖房が入っていないためで、2階席で相撲を見ている親方衆の多くはマフラーを巻く完全防寒。「寒い、寒い。寒くないの?」と報道陣に逆取材するなど、悲鳴が上がっている。

 会場側は「主催者から要望があれば暖房を入れていますが、春場所のときは毎年入れていません」と説明。例年は満員のため、お客さんの熱気で館内の温度も上がっているが、無観客のため震えあがるハメになっている。

 会場側によると、暖房は会場使用料とは別料金で、1時間3万7000円。場所は朝8時から夕方6時までの約10時間。単純計算で1日37万円、15日間で550万円になる。

 幕内力士は取組の2番前に控えに入るため、館内にいるのは取組も含めて15分程度。無観客の影響が、こんなところにも出ている。