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【実況・小野塚康之 時代を超える名調子】“今ありて”を一緒に歌いましょう! 「センバツ入場行進」仮想実況編 (3/3ページ)

 【創成館・2年ぶり4回目】九州大会ベスト4、特筆すべきは鉄壁な守備、9試合でエラーはわずか1個、内野の要ショートの松尾力基は「自慢の投手陣を支えて準決勝を目指します。」と高らかに宣言します。

 【大分商業・23年ぶり6回目】接戦で地区大会決勝まで進み、平成9年以来の吉報が届きました。絶対的エースの川瀬堅斗が5完投、大会屈指の本格派右腕はダイナミックなフォームで147キロの速球を投げ込みます。

 【明豊・2年連続4回目】平均得点11・50は32校中最多です。秋のレギュラーは全員3割を超えています。5割打者の居谷匠真を代表とする打線は勢いがあり、九州大会では7点差を逆転したこともありました。OB南こうせつさん作曲の校歌が何度流れますか?

 入場行進はしんがりです。

 【鹿児島城西・初出場】フレッシュなチームに惜しみない拍手が送られます。隊列の中の180センチを超える2人、八方悠介と前野将輝、プロ出身、佐々木誠監督の信頼厚いツインタワー右腕です。テンポが良く、防御率は1位の0・84と8位の1・47、九州大会2勝はいずれも無失点。守りの野球が身上です。

 第92回選抜高校野球大会32校が甲子園の土を踏みました。堂々と一人一人が足跡を残し、期待を寄せる皆さんにその雄姿で応えました。立派な入場行進でした…。

 座興のようで申し訳ありませんでした。開会式が行われたら中継でこんなコメントを付けるだろうというものです。

 最後に選手たちに「皆さんはセンバツ出場校です。去年の秋までに発揮した実力は全国のトップクラスにあり、令和2年センバツ甲子園でプレーするに最もふさわしいチームなのです。ハンディ克服や地域貢献しながら野球に取り組んだ姿勢は模範です。試合はできませんが、センバツは“出場校”と呼びます。皆さんは事実上甲子園にたどり着いています。第92回選抜高校野球大会の出場校です。どうか胸を張り誇りとしてください」。そして、周囲にいる私も選手たちに敬意をもって見守っていこうと思います。

 ■小野塚康之(おのづか・やすゆき) 1957(昭和32)年5月23日、東京都生まれ。80(同55)年、学習院大からNHKに入局。以降40年間、主に高校野球、プロ野球の実況を担当し、名物アナウンサーとして活躍した。今年3月にNHKとの契約を終了しフリーに。現在もDAZN、日テレジータス、JSPORTSなどで実況家として野球中継に携わっている

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