記事詳細

【江尻良文の快説・怪説】新型コロナ禍で球界危機の今… 王コミッショナー待望論! 子供に夢与える「16球団構想」 (1/2ページ)

 ソフトバンク・王貞治球団会長(79)が提唱した「16球団構想」の追跡番組、「徹底討論!球団拡張~プロ野球の行方は~」が28日にテレビ西日本で放送された。討論会メンバーとして出演した本紙・江尻良文記者が、構想実現のカギとして番組で展開した“王コミッショナー”論を、コロナ禍による球界の危機に改めて訴える。

 新型コロナウイルス感染拡大で3月20日開幕が延期され、当面の目標は4月24日開幕。今回の王球団会長の「16球団構想」追跡番組も開幕前に放送するつもりが、こちらも3月末に延期するしかなくなったのだ。

 そもそも今回の追跡番組の発端は、今年1月11日にテレビ西日本が放送した「福岡NEWSファイル」という報道番組。王球団会長が、当初の質問内容にはなかった「12球団から16球団に拡張」の爆弾発言を投下した。

 「あの(慎重な)王さんが思い付きや何かで発言するわけがない。実際に裏で具体的な動きがあるのではないか」。ファンだけでなく、球界内も騒然。2月のソフトバンク宮崎キャンプ視察に訪れた斉藤コミッショナーに対し、王球団会長は「向こうから(参入申し込みが)来るのを待ってないで、こちらから門戸を開いて(意思を)聞いてもいいのではないか」と積極姿勢を勧めた。

 「王さんが球団拡張を口にしてくれたのはさすがだ。プロだけでなくアマ球界、将来のプロ野球選手を目指す子供たちにまで夢を与える」。球界OBたちがこう拍手喝采したが、天災が立ちはだかる現実は厳しかった。世界的な新型コロナウイルスの大流行の猛威の前に、吹き飛ばされる格好になってしまったのだ。

 しかも先週には、藤浪ら阪神3選手の感染が発覚。目標通り4月24日に開幕できるかも、危ぶまれる再度の非常事態だ。

 そもそもコロナが相手でなくとも、16球団制は夢はあっても実現性は限りなく低い。斉藤コミッショナーはこう本音を漏らしたことがある。「メジャーリーグのコミッショナーと違い、日本は12球団がそれぞれ独自の球団経営をしており、コミッショナーはそれをフォローする形になっている」。球団拡張の唯一の可能性は、カリスマの王球団会長が自らコミッショナーに就任して、道を開くしかないだろう。

関連ニュース