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【江尻良文の快説・怪説】プロ野球開幕再延期、セパで対立している場合ではない (1/2ページ)

 3日に新型コロナウイルス対策協議会と12球団代表者会議が行われ、目標だった4月24日の開幕を再延期、新たな開幕日が検討される。ところが、その3日前の3月31日にパ・リーグ6球団の社長たちが意図的な勇み足。「4・24開幕」困難を表明したのだ。

 日本プロ野球界が抱える構造的な欠陥が暴露されたと言っても過言ではない。開幕はセ、パというリーグ間の問題ではない。感染症の専門家を中心とする新型コロナウイルス対策連絡会議の助言を最優先し、12球団代表者会議で結論を出すことになっている。

 それなのに、確信犯で3月31日にパ・リーグは球団社長会議をオンラインで開催したのだ。そして「4月24日の開幕は難しいとの認識で意見が一致した」と公言しているのだから、何をかいわんやだろう。藤浪ら阪神3選手の新型コロナウイルス感染が発覚したことで、「4・24開幕」が実現困難になったのは事実だ。が、阪神、セ・リーグ側の責任を改めてアピールし、パ・リーグ主導の開幕再延期にしようとの魂胆が透けて見える。

 ことあるごとに表面化するセ・リーグ対パ・リーグの確執問題。今回もその一環にすぎないだろう。が、ファンあってのプロ野球。1日も早い感染拡大阻止、開幕を待望するファンのためにもリーグ間で対立している場合ではない。

 今回の選手、球団関係者、ファンの健康問題に影響を及ぼしかねない、かつてない非常事態を機に、セ・パ2リーグ制の洗い直しも必要だろう。

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