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【小林至教授のスポーツ経営学講義】大学スポーツの地位向上へ…「UNIVAS」発足1周年 (1/3ページ)

 コロナ禍により、わたしも含め人々の行動、そして心のありようは大きく変容したが、時はそんなわたしたちの混乱や不安を知る由もなく、変わらず流れている。縁あって、わたしが理事を務めている大学スポーツ協会(UNIVAS)も、発足1周年を迎えた。

 UNIVASと言ってもご存じない方も多いだろうが、分かりやすく言うと大学スポーツのための業界団体である。運動部員、指導者、所属大学、および競技連盟による協働組織をつくることで、様々な課題に協働して対応するプラットフォームを目指して、2019年3月に設立された。

 創設1周年って、いままでなかったの? と思う向きもあろう。高校スポーツには高体連、経済界には経団連、農業者には農協など業界を振興する中央統括団体はあるのが普通だ。しかし、大学スポーツにはこれまでなかった。

 日本においては大学が自治を標榜(ひょうぼう)してきたことも背景にはあるが、大学スポーツはこれまで自主自立の課外活動をモットーにしてきており、大同団結の機運が生じることがなく、馬なりだった。

 協働あるいは組織化は、人類が他の生物種と異質の発展を遂げ、繁栄に至った大きな要因である-。なんていう大上段な話をするまでもなく、協働組織をつくる恩恵は明らかで、2015年に創設されたスポーツ庁の旗振りのもと、昨年3月に誕生した。

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