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【神谷光男 スポーツ随想】大相撲「2週間延期」で大丈夫か 物珍しさも2場所連続は…取り巻く状況も激変 本場所は「完全な形」での開催を (1/2ページ)

 新聞のスポーツ面を開くと、猛威を振るう新型コロナウイルスの影響で中止や延期の記事ばかりだ。プロ野球は今月24日の開幕を再々延期したが、いくら会議を重ねても明確な開幕日すら設定できないほどの苦境に陥っている。

 再開を目指すJリーグも再々延期の末に決めていた5月9日を見送り、いったん白紙に戻して協議し直すことになった。当初は、今夏予定された東京五輪の選考会となるはずだった、陸上日本選手権(6月25-28日)も秋に延期された。

 殷賑(いんしん)を極めた日本のスポーツが、元の状態に戻るのかと心配になるほどだ。

 そんな中で大相撲も、3日の日本相撲協会理臨時事会で、5月10日に初日を迎える予定だった夏場所(両国国技館)も2週間の延期を決めた。

 八角理事長(元横綱北勝海)は「通常開催を目指しながら縮小や、無観客開催、あるいは中止を含め、あらゆる角度から柔軟な姿勢で検討を重ねる」と説明した。

 3月の春場所は結局、入場料収入はあきらめ約5億円といわれるNHKの放送権料は何とか死守して無観客開催とした。途中、協会員に1人でも感染者が出た場合、即刻中止という背水の陣が敷かれたが、何とか15日間を乗り切った。行司や呼び出しの声、拍子木やまわしをたたく音などが静寂の中で際立ち、「相撲の奥深さを改めて知った」という声もあった。

 しかし、2場所続けて物珍しさだけではテレビ中継はもたないだろう。観客を縮小しても半分で5000人、3分の1でも3000人は入る。器は大きい国技館だが、密閉空間に変わりはなく、“3密”の危険性は避けられない。

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