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【江尻良文の快説・怪説】「緊急事態宣言」発令で広島とソフトバンクに明暗

 7日夜に安倍首相から発令された「緊急事態宣言」は、プロ野球界の明暗を分けた。「明」は原巨人からのV奪回、36年ぶりの日本一達成を宣言している佐々岡新監督率いる広島。「暗」は3年ぶりに西武からのリーグV奪回、V9巨人以来の4年連続の日本一を目指すソフトバンクだ。

 対象になった東京、神奈川、千葉、埼玉、大阪、兵庫、福岡は8球団の本拠地。札幌、仙台、名古屋、広島を本拠地にしている日本ハム、楽天、中日、広島は外れることになった。「これで広島の優勝だけは間違いないのでは」という声が球界OB、関係者からあがっている。

 というのも、各球団選手たちから「決まらない開幕までの準備期間が球団別でまちまちで、あれでは平等・公平ではない。NPBが不公平にならないよう、一律に決めるべき」と大ブーイング。そんな中で佐々岡広島は地元で粛々と練習に励んでいる。

 「緊急事態宣言」対象外なのだから、さらに黙々と、開幕に向けても準備を進められる。ちなみに中国地区の新型コロナウイルス伝染者は鳥取、島根はゼロ。最多の広島でも15人と少ない。

 しかも、広島の最大の援軍は地元ファンの温かく熱い声援。「広島の優勝だけは間違いない」という声には説得力があるだろう。

 広島と真逆。最悪の形で政府の「緊急事態宣言」を受けたのはソフトバンクだ。6日午前に選手会と球団は、ペイペイドームで今後の対応を協議。9日に自主練習をする方針を定めたばかりだが、再協議が必要になっている。

 ソフトバンクにとっては最悪のタイミングというしかない。今後、どんな展開になるのか、興味津々だ。(江尻良文)

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