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在阪テレビ局「阪神ネタ」使えず… 情報番組の人気コーナーが消滅の危機

 新型コロナウイルス感染拡大で3月20日予定だった開幕が宙に浮き、球界で唯一、感染者まで出してしまった阪神。関西圏に住む虎党は、タイガース情報の飢餓状態だ。

 在阪民放テレビ局では長年、“阪神推し”の番組が人気だ。各局とも地上波のスポーツコーナーで最も時間を割き、ときにはサッカー日本代表戦や五輪すら押しのけて、トップで扱うなど優先順位は高い。平日の朝、全国ネット地上波の番組を自社制作に差し替え、情報番組を編成している局も2つある。「矢野監督になってからは、別の民放局の夕方の情報番組でレギュラーで阪神コーナーを開設。女性アナウンサーが選手のプライベートの一面に迫る質問が多く、好評です」(在阪メディア関係者)。

 ところが現在はコロナ禍で試合どころか、選手は練習もできず自宅待機中。球団施設も完全閉鎖が続いている。虎ネタが完全に干上がっしまい、「VTRで近年の名シーンを振り返る企画を流す番組もある。制作スタッフも視聴者も、“阪神ありき”が浸透しているので、今回のような有事でも、別の企画を立ち上げようにも、なかなかできないのが現状だ」と民放関係者は頭を抱える。

 さらに、球団の公式動画チャンネルの映像、オープン戦中に撮影を終えた選手インタビューも、「球団側から放映許可がなかなか下りない」と嘆く。他球団のように自主練習が再開されれば、「1日1、2人がテレビ電話形式で取材対応する予定と聞いており、その映像を流すことはできそう」と希望をつなぐが、球団幹部は再開に慎重な姿勢を崩していない。

 このままでは、関西文化最強のキラーコンテンツで勝負できず、番組の存続さえ危うい緊急事態だ。(山戸英州)

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