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全柔連でコロナウイルス暴れ放題!? クラスター拡大で露呈した“魔の3密”講道館 山下会長の“お粗末”感染症対策も (1/3ページ)

 全日本柔道連盟(東京文京区)で新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)の拡大が止まらない。13日も新たに4人の陽性が確認され、事務局に勤務する役職員39人のうち、感染者は計16人となった。柔道の総本山「講道館」本館に事務局を構える全柔連で、東京五輪も延期に追い込んだウイルスが暴れ放題。山下泰裕会長(62)も「運用が不十分だった」と認めるお粗末な感染症対策に、築60年以上の歴史ある持ちビルの“3密構造”が火に油を注いだ格好だ。

 山下会長は12日付で「感染拡大防止の対策は早期に講じてきたが、運用の面が不十分であったと反省しております。深くおわび申し上げます」とコメントを発表。ところが一夜明けて、感染者はまた4人増えた。

 スポーツ団体では一握りの特権階級、持ちビルがアダになった。スポーツ団体の大半は地上14階、地下1階の「ジャパン・スポーツ・オリンピック・スクエア」(東京都新宿区)に間借り。自前のビルを持っているのは、サッカー協会や全柔連などごくわずかだ。

 「柔道の父」と呼ばれた嘉納治五郎が開いた講道館は、1958年から現在地に移転。文京区役所の隣で、東京ドームも至近距離という都心の一等地だ。その本館の4、5階に全柔連の事務局がある。元柔道家で体格のいい職員も多く、細い廊下はすれ違うのがやっと。40人近い職員が仕事をするスペースとしては手狭だ。窓のない会議室や控え室も多く、常時換気できる環境でもない。いわば「密閉」「密集」「密接」の3要素を兼ね備えた、最悪の“3密事務局”だったのだ。

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