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【江尻良文の快説・怪説】手を取り合ったプロ野球とJリーグ…“打倒コロナ”で再び神風!? (1/2ページ)

 感染症の専門家グループを全面に打ち出した、日本野球機構(NPB)とJリーグによる「新型コロナウイルス対策連絡協議会」の仕事も大詰めを迎えている。今は手を取り合う日本の2大プロスポーツだが、かつてはサッカーへの脅威がONに神風を吹かせた。

 Jリーグから申し入れを受け入れた当初、球界関係者は驚きを隠せなかった。NPBにはなかっただろう、専門家グループを中心に据える発想。2大スポーツの全面協力と言いながら、国民的スポーツであるプロ野球の存在感、アピール力との相乗効果も、Jリーグ側の打算にあったはずだ。

 それぞれの思惑を持って共同で立ち上げた「連絡協議会」だが、当初から「開幕問題に関しては最終的にNPB、Jリーグが独自に結論を出す」と明言していた通り、それぞれの最終結論を出す。相手が未知のウイルス相手とはいえ、開幕の判断においてNPBとJリーグのどちらが勝者となるのか、神のみぞ知るだろう。

 かつて「日本サッカー界初のプロリーグ誕生」としてJリーグが日本中を熱狂させた際、NPBは存亡の危機感にさらされた。

 その結果、神風が吹いたのだ。「Jリーグ旋風に勝つには国民的なスーパースター、巨人・長嶋茂雄復帰しかない」と読売グループ総帥、渡辺恒雄氏(現読売新聞グループ東京本社代表取締役)が決断。誰もがあり得ないと思っていた奇跡的な復帰に、長嶋氏自身が「まさか自分でも13年ぶりに巨人監督に復帰するとは、夢にも思わなかった」と絶句したほどだ。

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