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百戦錬磨の白鵬も戸惑う1カ月後の夏場所調整 実戦的な稽古禁止「自分を抑えながらやっている」

 2週間延期された大相撲夏場所(5月24日初日、両国国技館)の新番付が27日、発表されたが、横綱白鵬(34)=宮城野=をもってしても前例のない調整に戸惑っている。

 親方、力士から新型コロナウイルス感染者が計7人も出た。新大関の朝乃山は「東京はすごい(数の)感染者がいる。開催したとしても、自分らがなってもおかしくないレベルだと思います」と正直に不安を吐露する。それでも日本相撲協会は、夏場所の開催を全く諦めていない。

 一方で力士は、直接接触する実戦的な稽古は禁止だ。白鵬は「ぶつかり稽古や、実戦の三番稽古をやってはいけないということがありまして。もちろん、僕もやっていません」と近況を報告。

 「稽古のときに上から横から扇風機を回して、ドアや窓を全部開けて基本動作をやったりしています。アルコール消毒は部屋にも置いてあるが、スプレーをずっとカバンに入れて持ち歩いている。やはり目に見えないものなので」と慎重を期している。

 春場所で44回目の優勝。しかし、2場所連続Vは2017年の夏、名古屋までさかのぼる。以降は2場所連続の皆勤さえない。健在をアピールしたいところだが、エンジンをかけるタイミングが難しい。

 「場所に向けて本当は明日、明後日からでも三番稽古をしたい。でも、(初日が)2週間後となったものですから、あまりやりすぎないように。まだまだ時間はあるので、本当に自分を抑えながらやっている」

 相撲は神事というが、横綱といえども生身の人間。コロナ対策にも調整にも四苦八苦だ。(塚沢健太郎)

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