記事詳細

【江尻良文の快説・怪説】巨人、迷走続く“禅譲”の歴史に終止符打てるか 悲願の「中長期政権構想」コロナに脅かされ… (1/2ページ)

 巨人にとって悲願の中長期政権構想が、誰もが予想できなかった新型コロナウイルスの世界的流行に脅かされている。昨季3度目の就任となった原辰徳監督(61)が5年ぶりにリーグV奪回。今季7年ぶりの日本一を達成すれば、後継者への禅譲にスムーズに入れるのだが…。

 第2次原政権時代に総帥、読売新聞グループ本社代表取締役の渡辺主筆が、実はこう本音を漏らしている。「あと2、3年、原監督が頑張ってくれれば、松井、高橋、阿部と巨人は生え抜き監督の中期、長期政権が固まる」。この構想は、松井氏が現場復帰に難色を示し、さらなる充電生活を求めたことから、具体的に動き出さなかった。

 2016年に高橋政権が発足も、優勝できないまま3年で終焉。昨季から編成権を手にした“全権”原監督が返り咲いたことで、状況はまた大きく変化している。

 古くから付き合いのある球界OBが、具体的に生々しい証言をする。

 「原君は具体的な後継者の名前を口にしている。松井、現役を辞めさせて無理やり監督にした由伸(高橋)にも、もう一度チャンスを与える必要があるでしょう。捕手・4番・主将の1人3役という大役を背負い、頑張ってきた阿部、上原なども候補者の1人になるでしょう」

 巨人の監督人事は、V9・川上監督から長嶋監督に禅譲されて以来、迷走が続いている。「V9巨人と全く違った新しい軍をつくります」。こう高らかに宣言した長嶋監督は、「ワンちゃんに新生巨人軍を引き渡したい」と何度も繰り返したものだ。ところが、長嶋監督解任の後は藤田監督・王助監督・牧野ヘツドコーチのトロイカ体制に。そして、ようやく王政権が誕生したものの5年間で終わり、藤田監督の再登場となった。

関連ニュース