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【ゴルフ真剣勝負 the MATCH】安田祐香 スイング分析編 顔側に軸を置きその場でターン (1/2ページ)

 身長163センチと上背があり、スリムなわりにはパワフルなスイングをする安田祐香選手。スイング同様プレーも攻撃的で、ドライバーでアグレッシブに攻めていくタイプといっていいでしょう。

 スイングの特徴は、顔側の軸を中心にした回転スイングをしていることです。バックスイングではおでこを押えられた状態でその場でクルッと捻転し、ダウンスイングでもそのまま左側に捻転するような感じ。実際、正面から見ていても、スイング中、キャップのツバがほとんど動きません。 

 背骨に軸を置き、左右の重心移動を使うタイプのスイングをしている人からすると違和感を覚えるかもしれませんが、最近は男女を問わず、彼女のように“顔側軸”のスイングをするプロも増えています。

 背骨に軸を置くか、顔側に軸を置くかは、その人の持っているポテンシャルによって決めればいいと思いますが、安田選手のようにスリム体形でスタンスも狭めというゴルファーには、顔側に軸を置いたスイングのほうが高いエネルギー効率を得られるような気がします。

 もうひとつ、彼女のスイングで素晴らしいと思うのは、ダウンスイングで身体からグリップが離れないことです。つまり、身体とグリップとの距離が常に一定で、グリップの軌道がほとんどブレないということ。その分、グリップが正確にアドレスの位置に戻ってくるのでショットの乱れも少なくなります(写真(1)(2))。

 この動きは、それほど特別なことではないと思われるかもしれません。しかし、ほとんどの選手は、ダウンスイングでグリップが少し体から離れ、シャフトが寝るような形になってインサイドから下りてきて、若干ハンドアップになった状態で、インパクトを迎えます。もちろんこの動きがそれほど悪いわけではありませんが、正確性ということを考えたら、アドレスした位置にそのままグリップが戻ってきて、クラブも構えたシャフトプレーンの通りにきれいに下りてくるのが理想です。そういう点からいっても安田選手のスイングの完成度は非常に高いといえるでしょう(写真(3)(4))。