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【実況・小野塚康之 時代を超える名調子】消えたセンバツ出場校(6)「日本航空石川」「星稜」「大阪桐蔭」 (1/3ページ)

 中止の第92回センバツ出場校を私は忘れない。勝手に仮想試合実況・甲子園! 解説は、想像上のキャラクター夢舞台高校野球部元監督・浜風甲子男(はまかぜ・きねお)さん、実況は小野塚康之。

 【大会6日目・第1試合 日本航空石川 北信越 2年ぶり2回目】

 小野塚:航空の白い文字が浮かぶ艶消しの黒いヘルメットが非常に小さく見えます。とにかくサイズが大きいビッグマン190センチ105キロ、4番サード嘉手苅浩太が右の打席です。2対2同点、8回の裏1アウト1塁、ランナーは俊足のキャプテン井口太陽。

 浜風:嘉手苅君、今日はちょっと消極的ですね。ここは積極的に打たせるためにヒットエンドランも面白いですよ。井口君は足が速いですしね。

 小野塚:2ボール1ストライク、ピッチャー、肩越しに井口を見て第1球を投げました。1塁ランナースタート! 外側、スライダー、地面スレスレ、打ちました! 左手1本、3塁線速いゴロ、抜けた! フェア! 長打コース、井口3塁を回った、打球、フェンスに達する、クッションボール、レフトようやく抑える。井口、今、ホームイン3対2! 嘉手苅も2塁へ! 照れ笑いのガッツポーズ! タイムリー2ベースヒット!

 浜風:あの遠く低いところは嘉手苅君のリーチじゃなきゃ届きませんよ。これで主砲が乗ってきますよ! この後、先発の田中颯希君に代わって9回にマウンドに上がると思いますが、肘痛も無くなったそうですから楽しみですよ…

 小野塚:2アウトランナー無し、勝利まであと1人に漕ぎ着けました。嘉手苅、背番号10、エースナンバーの頃の140キロ後半がよみがえりました。角度を生かした右の投げ下ろし、2ストライクと追い込みました。

 浜風:嘉手苅君、抑えれば投手としても自信回復です。

 小野塚:そそり立つタワーのような嘉手苅、柔らかいフォーム、足を上げて第3球を投げました。落とした。フォークだ! 空振り三振! 試合終了、4番エースの雰囲気が鮮烈に戻ってきました!

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